
手応えを感じて、法人化した。
拡大しようとした。人を増やした。動きを大きくした。「これまでの積み上げがある、今度は違う」と思っていた。
でも、うまくいかなかった。
事業は、思ったように動かなかった。人が増えることと、売上が増えることは、別の話だった。固定費は増え、収益は追いつかず、気づいた時には借金が残っていた。
撤退するしかなかった。
倒れた、という感覚より、また倒れた、という感覚の方が正確かもしれない。24歳から積み上げてきたものが、また崩れた。数字が消えた。組織が消えた。
でも、一番きつかったのは、そこじゃなかった。
数字は、また作ればいい。
組織は、また作ればいい。
一番きつかったのは、次の話だ。