
大切な人を亡くした後も、言葉を変え続けた。
「ついてる」「ありがとう」「うまくいってる」
気持ちが追いついていない日も、続けた。むしろ、気持ちが追いついていない日の方が多かった。声に出しながら、「自分は今、何をしているんだろう」と思う瞬間もあった。
でも、やめなかった。
あの人に安心してほしかった。誇れる人間でいたかった。それだけが、続ける理由だった。
しばらくして、気づいたことがあった。
続けているうちに、少しずつ変わっていた。
「ついてる」と言い続けていると、「ついてる」と思える出来事を探すようになっていた。意識が、そちらに向き始めていた。「ありがとう」と言い続けていると、感謝できることが目に入るようになっていた。
言葉が、思考を変え始めていた。
魔法じゃない。順番の話だった。
言葉が先に変わると、思考が後からついてくる。思考が変わると、見える景色が変わる。見える景色が変わると、行動が変わる。
その入口が、「言葉」だった。
信じなくていい。気持ちが追いつかなくていい。続けることが先だ。
あの時に体で覚えたことが、今のあすハピの土台になっている。
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