創立者の物語 第16話 見える景色が、少し変わった - あすハピ|明日もハッピーに

言葉を変え続けて、しばらく経った頃。

何かが変わり始めた。

劇的な変化じゃなかった。ある日突然、人生が好転した、という話じゃない。もっと静かな、じわじわとした変化だった。

同じ内容を話しているのに、相手の反応が違った。

以前は聞き流されていたことが、前のめりで聞いてもらえるようになった。同じ言葉を使っているのに、届き方が変わっていた。最初は、なぜかわからなかった。でも、少しずつ気づいた。

言葉を変えると、自分の中の何かが変わる。

「どうせうまくいかない」という気持ちで話す言葉と、「うまくいっている」という気持ちで話す言葉は、同じ内容でも、温度が違う。聞いている相手に、その温度は伝わる。

同じ出来事でも、受け取り方が変わっていた。

以前なら「また失敗した」と思っていたことが、「次はこうすればいい」と思えるようになっていた。受け取り方が変わると、次の行動が変わった。行動が変わると、結果が変わり始めた。

「考え方を変えれば、現実が変わる」というのは、魔法の話じゃなかった。

順番の話だった。

言葉が思考を作り、思考が行動を作り、行動が現実を作る。その入口が「言葉」だった。だから言葉から変えることに、意味があった。

あの時、もし「どうせ無理だ」という言葉のまま動いていたら、今はなかったと思う。

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