
45歳の時、長く一緒にやってきた仲間が、会社を離れることになった。
その仲間がリフォーム会社を立ち上げたいと言った。
反対はしなかった。一緒に作り上げてきた仲間だ。やりたいことがあるなら、応援したかった。
現場に入った。コンサルも引き受けた。
自分の持っているものを全部渡すつもりで動いた。営業の仕組み、お客さんとの向き合い方、数字の作り方。惜しまずに渡した。
初年度から年商1億を達成した。
うれしかった。でも、正直に言うと、それどころじゃなかった。
激務だった。自分の会社を動かしながら、コンサルとして現場にも入る。体は限界に近かった。
それだけじゃなかった。
仕事に向き合う姿勢が、少しずつずれていった。何を大事にするか、どう動くか。言葉にするほど大げさなことじゃないけれど、積み重なると重くなる。人間関係が、壊れていった。
数字は出た。でも、自分自身はしんどくなっていた。
結果を出した達成感と、削られていく感覚が、同時にあった。あの頃のことを振り返ると、今でも複雑な気持ちになる。