創立者の物語 第5話 友人に誘われて、一緒にやることにした - あすハピ|明日もハッピーに

24歳の時、友人から連絡が来た。

「一緒にやらないか」

その言葉を聞いた瞬間に「今だ」と思った、とさっき書いた。でも正確に言うと、もう少し複雑だった。

一瞬だけ、考えた。

この人と一緒にやって、うまくいくか。自分は何を持っていて、何が足りないか。相手は何を持っていて、何が足りないか。そういうことを、瞬間的に整理していた。

答えは、出た。

友人の足りないところを、自分がカバーできる。自分の足りないところを、友人がカバーできる。噛み合う、と思った。根拠のない自信じゃなかった。一緒に動いてきた時間の中で、そう確信していた。

だから、迷わなかった。

「やろう」と言った。

起業の理由は、シンプルだった。いずれは会社を興すつもりだった。自分の力を試したかった。そして、今がその時だと思った。それだけだった。

あの頃の自分は知らなかった。

「噛み合う」と思っていたものが、時間をかけてずれていくことを。「信頼している」と「考え方が同じ」は、別の話だということを。

でも、あの日の「やろう」は、間違っていなかったと思っている。

あの一歩がなければ、今の自分はなかった。

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