創立者の物語 第7話 「自分が代表でなければ辞める」と言われた日 - あすハピ|明日もハッピーに

27歳の時、法人化のタイミングで、友人から言われた。

「自分が代表になれなければ、やれるところまでやって辞める」

その言葉を聞いた時の感覚を、今でも覚えている。

驚き、ではなかった。なんと表現すればいいか。静かな、重さ、とでも言うべきか。胸のあたりに、何かが落ちてきた感じがした。

しばらく、何も言えなかった。

頭の中でいろんなことが動いた。なぜ今なのか。なぜ自分ではなく、友人が代表でなければならないのか。これまで一緒に積み上げてきたものは何だったのか。

でも、一番大きかった気持ちはシンプルだった。

誘ってくれた友人が、離れる選択はない。

それだけだった。

代表を譲ることにした。

間違った選択だったとは思っていない。あの時の自分が出せる、精一杯の答えだった。信頼していた人が離れることより、自分が代表でなくなる方がまだよかった。

でも、その日から、何かが変わった。

自分の立ち位置が、変わった。「この会社で何をするか」ではなく、「次に自分は何をするのか」を、一から考えなければならなくなった。

答えは、すぐには出なかった。

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